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鉄欠乏性貧血って何?

2021.04.30(金)

赤血球の主成分であるヘモグロビンには鉄の分子が含まれていて、鉄分が不足すると小さな赤血球しか作れなくなるため貧血になります。鉄分は便や皮膚から失われるため、1日に必要な鉄分の量はおとなの男性で約1mgと言われていて、女性では生理の出血があるため男性より多い2mgの鉄分が必要と考えられています。食事の中に含まれている鉄分の量は1日あたり10-20mgで、このうち10%程度が腸から吸収されるので1日に失われる鉄分と体内に入ってくる鉄分の量はバランスが取れていますが、女性の場合はどうしても鉄分不足気味になります。慢性的な胃腸からの出血(胃潰瘍や大腸ガンなどはもちろんのこと、痔の出血も程度がひどいと問題です)や子宮筋腫のため生理の量が多い人などは鉄分が不足するため、「鉄欠乏性貧血」になります。また極端な偏食や成長期で体が成長する時も鉄分不足になり貧血となる可能性があります。若い女性の場合は約10%が、思春期女性では20%程度が鉄欠乏性貧血であるといわれています。ただし治療は簡単で、通常鉄分のお薬を飲むだけで1-2ヶ月で改善しますが、お薬のせいで胃腸の調子が悪くなる人の場合は鉄分の注射を行います。鉄欠乏性貧血で大事なのは「原因を見落とさない」ことで、特に中年期以降の方は胃腸のガンや婦人科的な病気が潜んでいないかをチェックする必要があります。検診で貧血を指摘された方はお早めに医療機関を受診してください。

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