貧血とは
2021.04.30(金)
私達の体の中を流れている血液の中には赤血球・白血球・血小板という3種類の血球細胞があり、それぞれとても大事な役割をはたしています。赤血球には酸素を運ぶはたらき、白血球にはばい菌をやっつけるはたらき、血小板には出血したときに血を止めるはたらきがあります。赤血球にはヘモグロビンというたん白質があり、血液の色が赤いのはこのヘモグロビンのためです。赤血球が不足してヘモグロビンが少なくなった状態を「貧血」と呼び、貧血の程度が軽ければ症状はありませんが、ある程度以上になると貧血症状が見られるようになります。息切れや動悸がしたり、体がだるい、食欲がない、顔色が悪い、頭痛、めまいなどの症状が起こります。貧血の原因は鉄分欠乏やビタミン不足のほか、血球細胞を作っている骨髄の病気や腎臓病、あるいは胃腸からの出血など色々な病気が考えられます。次の項目では一番多い鉄分不足による貧血をとりあげます。